小児歯科

Child

小児歯科で行うこと

小児歯科ではただ虫歯を治すだけではなく、歯とあごの正常な成長と発達を促し、将来予測される歯の問題を未然に防ぎながら、お子様の成長にあわせて、最善の治療を行っております。
虫歯の治療や予防だけではなく、将来起こりうる不正咬合の予防管理もおこなっています。

お子様の歯の特徴

虫歯になりやすい

お子様の歯は大人の歯よりも表面が薄く、酸への抵抗力が弱いのが特徴です。また、成長期は糖分を摂取することが多いので、虫歯を引き起こすリスクが高まります。虫歯のリスクを下げるには、日ごろからお子様の食習慣や歯磨きの様子をこまめにチェックしましょう。

進行が速い

乳歯は永久歯よりもエナメル質が薄く、酸に触れると一気に進行しやすい性質があります。小さなお子様の場合、痛みや違和感を言葉にすることが難しいため、気づいたときには重症化している例も珍しくありません。そのため日常的にお子様のお口の中を観察し、小さな変化でも早めに受診することが大切です。

虫歯が出来るのを
防ぐには?

  • 強い歯を作る

    栄養のバランスのとれた規則的な食事は、お子様の健康で丈夫な身体をつくり、虫歯に対する抵抗力を高め、歯質のよい強い歯をつくります。

  • 虫歯菌を減らす

    歯の表面にすみついている細菌は、300〜400種類もいます。またプラーク(歯垢)には、1mgあたり1億個以上も細菌がいます。
    このうち、虫歯の原因となる細菌は、糖分を原料にして歯の表面を溶かす強い酸を出します。
    歯みがきによって、こうした細菌を出来るだけ少なくする必要があります。

  • 甘い物のコントロール

    糖分は虫歯の養分になりますから、甘いお菓子やジュースなど、糖分の多いものをできるだけ控えるようにしましょう。

ご自宅での仕上げ磨きが
大切です

幼い頃から歯磨きに慣れておくことは、将来的な虫歯リスクを抑えるうえでも効果的です。しかし、お子様自身でしっかり磨き残しをゼロにするのは容易ではありません。特に、奥歯や生え変わりの途中にある歯列はブラシが届きにくく、汚れがたまりやすい箇所です。そこで必ず保護者の方が仕上げ磨きを行うようにしましょう。当院では、仕上げ磨きに役立つブラッシング指導を行っています。お子様の歯ブラシ選びや磨き方でお困りの場合は、一度ご相談ください。

虫歯予防治療
「シーラント」について

「シーラント」は奥歯のかみ合う面にできる虫歯の予防の方法です。
あらかじめ、虫歯になりやすい奥歯の溝を接着力のあるプラスチックで埋めてしまいます。
このプラスチックは虫歯を削ったとき詰めるものと同類のレジンという材料なので、きちんと埋めていれば虫歯にならないという考えで普及し始めました。
生えて間もない奥歯の永久歯は特に虫歯になりやすいので、この方法は有効です。
歯は削らないので、歯にもお子様にも負担のかけない予防法です。

定期的な管理が重要です

シーラントをすれば虫歯予防はもうこれで十分というわけではありません。
きちんとブラッシングをして、シーラントがきちんとついているかなどの定期健診を受け、フッ素を活用したり、食生活も注意して、総合的にすすめることが大切です。

予防診療に効果的な
パイオキュアによる
フッ素塗布

虫歯予防の有効な手段としてフッ素を塗布する方法があります。フッ素には「歯を強くする」「初期虫歯を再石灰化する」「虫歯の原因菌を抑制する」働きがあります。
当院では、フッ素を塗布するだけではなく、パイオキュアを使って「フッ素イオン導入」を行っています。フッ素(−)イオンは、歯面に塗るだけでは歯質に取り込まれにくい性質を持っています。そのため一時的に人体を(+)の電位に変えて浸透しやすくします。痛みも無く、安全な方法で、時間も3分ほどです。
フッ素を塗布するだけの時に比べ、多くのフッ素イオンを短時間で吸収できる効果的な方法です。