歯周病治療

Periodontal

歯周病と歯周病原菌

口腔内で起こる問題のほとんどの原因は、歯周病菌によるものだということをご存知でしたか?歯が抜けるのは老化現象ではなく細菌感染によるものです。
また、口臭の原因のほとんどは、歯周病菌の出す硫化水素ガスが原因です。
慢性的に口臭が気になる場合は、まず歯周病を疑ってみる必要があります。

歯周病の諸症状

  • 歯がムズかゆい感じがする
  • 歯と歯肉の接しているところが赤く腫れる
  • 歯を磨いた時に出血がみられる
  • 歯肉から膿が出る
  • 口臭が気になる
  • 唾液がネバネバする
  • 朝起きた時に口の中が気持ち悪い
  • 食べ物が噛みづらくなる

以上な症状に心当たりがある方は要注意です!

歯周病が全身に及ぼす影響

  • 心臓疾患
  • 動脈硬化
  • 脳血管疾患(脳梗塞)
  • 肺炎
  • 低体重児早産
  • 糖尿病

歯周病治療の流れ

  1. Step01歯茎の検査

    プローブという器具を使い、歯周ポケットの深さや歯茎からの出血の有無などを調べます。
    検査の結果をもとに、治療のプランを立てていきます。

  2. Step02ブラッシング指導

    磨き残しが多い部位や、歯ブラシの当て方のクセなどを共有し、再現性のあるブラッシングを目指す指導を行います。

  3. Step03歯石除去

    歯石の付着の状況によって、2〜6回に分けて除去していきます。

  4. Step04歯茎の再検査

    歯石の除去後、2〜4週間経過してから2回目の検査を行います。検査の結果、まだ悪い箇所がある場合、その箇所のみポケット内の洗浄や歯茎の小手術などを行います。
    また、歯周病菌に有効な 次亜塩素酸水の使用や抗菌剤の服用などをお勧めすることもあります。

  5. Step05歯面の研磨(クリーニング)

    歯石を除去した所は歯面がざらついていて歯垢が付きやすくなる為、研磨剤を使い磨いていきます。ステインやたばこのヤニなども落としていきます。

  6. Step06定期健診へ

    良好なお口の環境を保つため、治療終了後も定期的な検診をお勧めします。ご家庭でも使用できる次亜塩素酸水をご用意していますので、中〜重度の歯周病の方にお勧めです。

    ※上記の治療プラン以外でも患者様のご希望に添えるように進めていきます。
    不明な点や気になる点、別の治療に変更したい場合など、ご遠慮なくお申し出下さい。

次亜塩素酸水
について

歯周病治療に効果があります

歯周ポケットの清掃時に使用することで、歯周病原因菌を瞬時に溶菌し、歯周病を改善に導きます。
また、習慣的に次亜塩素酸水でうがいをすることによって歯周病を予防することが期待されます。当院では患者様がホームケアをするための高濃度POICウォーター(次亜塩素酸水)をご用意しております。

※当院で受診されて必要と思われる患者様にお勧めしています。

次亜塩素酸水の安全性

  • 純水と塩を電気分解して生成された除菌機能水です。薬品は使用しておりません。
  • 次亜塩素酸水は、強い殺菌力を有しながら、安全性の高い製品です。
  • 次亜塩素酸水は食品添加物としても認可されている。

毒性試験

  • 眼刺激試験(ウサギ)PP水は、「無刺激物」の範疇にあるものと評価されております。
  • 急性経口毒性試験(雌ラット)20ml/kgの投与で異常・死亡例はなく、LD50は20ml/kg以上と評価されております。
  • 皮膚一次刺激試験(ウサギ)PP水は「無刺激性」の範疇に入るものと評価されております。

保存性

  • 遮光容器で密閉して保存する場合、室温で約1ヶ月は十分な殺傷力(80%)をキープした状態にあります。

スクロールできます

薬品名 製品名 一般
細菌
MRSA 感受
性菌
耐性菌 結核菌 真菌 芽胞 AIDSウィルス B型
肝炎V
次亜塩素酸水
グルタード
アルデハイド
ステリハイド
ホルマリン
次亜塩素酸
ナトリウム
ミルトン ×
消毒用
エタノール
× ×
ウエルパス ウエルパス × ×
イソプロパノール × ×
ポピドン
ヨード
イソジン ×
希ヨード
チンキ
×
フェノール × × ×
クレゾール
石鹸液
× × ×
塩化ベンザルコニウム オスバン × × × × ×
塩化ベンザトニウム ハイアミン × × × × ×
クロール
ヘキシジン
ヒビテン × × × × ×
両性界面
活性剤
テゴ-51 × × × ×

YAGレーザーについて

エルビウムYAGレーザーは、歯と歯ぐきの間の狭く深い部分(歯周ポケット)にも精密に照射できるのが特徴です。通常の器具では届きにくい深い歯周ポケット内の歯石や細菌を効率的に除去します。
身体への負担が少なく、ピンポイントで正確な治療ができるため、従来の方法より痛みや出血を抑えながら歯周病の改善が期待できます。レーザーの殺菌効果も相まって、治療後の回復も促してくれます。

事前に歯周病を
防ぐために

歯周病の予防には自宅でのセルフケアと歯科医院でのプロケアが重要です。毎日のブラッシングだけでは汚れを完全に落としきれず、食生活や喫煙などの習慣が影響を及ぼす場合もあります。そこで、歯磨きに加えてデンタルフロスなどの補助用具を取り入れたり、定期的にプロのクリーニングを受けたりする必要性が高まります。適切な日常ケアと専門家のフォローを継続し、歯周病から歯を守ることが大切です。

予防歯科